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ナトリウム

(この記事は2010年7・8月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

栄養科 管理栄養士 須惠 裕子

ナトリウムは食塩(塩化ナトリウム)という形で通常摂取しています。
ナトリウムも体に必要なものですが、その他のミネラルとは異なり、過剰摂取のほうが気になるミネラルです。

慢性的な
塩分過剰摂取
右矢印
高血圧
右矢印
脳卒中
心筋梗塞
慢性腎臓病

ナトリウム 1日の必要量 成人600㎎(食塩相当量1.5g
目標量(食塩相当量) 男性9g未満 女性7.5g未満

WHO/国際高血圧学会ガイドライン 1日塩分6g以下
ナトリウム表示の食品を塩分計算するには…
食塩相当量(g)=ナトリウム量(mg)×2.54÷1000

●ナトリウム
 766mg×2.54÷1000
 =1.945
 塩分 約1.9g


例)栄養成分表
   1袋(100gあたり)
エネルギー 522kcal
たんぱく質 6.5g
脂質 27.6g
炭水化物 61.8g
ナトリウム 766mg
  
意外に含まれてる塩分 !!

梅干し1個
約2g
たくあん3切
約1.5g
かまぼこ2切
約1g
あじ干物1枚
約2g
汁もの1杯
約1.5~2g
食パン6枚切1枚
約0.8g
麺類1杯
約5~7g

塩分控えめ一品例

●あちゃら漬
材料 (2人分)
作り方
(1) 大根は薄い短冊切りにし塩をする。
(2) (1)を水にさらして、水気を切る。
(3) なべに(2)とaを入れ、水を加え一煮立ちさせる。
(4) (3)が冷めたら糸目昆布を加え混ぜ、冷やす。
大根

糸目昆布
140g
0.1g
1.0g
a
たかのつめ

砂糖
淡口醤油
切り昆布
少々
10cc
10cc
6cc
適宜
1人分   エネルギー40kcal   塩分0.5g

| Copyright 2010,06,29, Tuesday 07:03pm administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

「かかりつけ薬局」を活用してますか?

(この記事は2010年7・8月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

薬剤科 主任 牛島 麻紀

 かりつけ薬局とは、薬に関するあらゆる相談に応じ、情報提供してくれる保険薬局のことです。
 「かかりつけ薬局」を持つメリットは何でしょうか。

1  薬の重複、飲み合わせによる副作用を未然に防げる

 医療機関を受診すると、医師から薬の「処方箋」を渡されます。このとき医師は、自分が処方した薬の処方内容はわかっていても、他の病院、他の医師が処方している(かもしれない)薬については、患者さん自身が「お薬手帳」などを見せない限り知ることができません。
 また、患者さんが「こういう薬を飲んでいます。」と伝えても、自分の専門外の病気の薬については、あまり詳しくなかったりします。
 しかし「かかりつけ薬局」を一軒決めておけば、薬剤師が患者さんごとに「薬歴管理」をしてくれるので、複数の医療機関にかかっていても、同じ成分を含んだ薬がダブって処方されていないか、飲合わせによる副作用の心配はないかをチェックしてくれます。それにより、薬による事故を未然に防ぐことができます。

2  薬についての詳しい説明が受けられる

 「以前、こういう薬を飲んでこんな症状が出たことがあるのだが、今回の薬は大丈夫か?」「眠くならないタイプの薬を希望したが、その通り処方されているか?」など、病院で処方された薬に関する「ちょっと心配なこと」は意外に多いもの。医師に聞きそびれた疑問も、かかりつけ薬局で気軽に質問できれば安心です。
 かかりつけ薬局では「処方薬」だけでなく、市販薬との飲み合わせや普段服用している健康食品、サプリメント類などとの飲み合わせについても、相談にのってくれます。
 「風邪気味のため、このあと市販の風邪薬を飲みたい。処方薬と一緒に服用しても問題ないか?」「先生には言わなかったけど、数日前からサプリメントを飲んでいる。薬の効き目に影響はあるか?」など、気になることがあれば遠慮なく質問してみましょう。

3  ジェネリック医薬品(後発医薬品)への切り替え相談も

 処方薬がジェネリック医薬品に変更可能な場合、かかりつけ薬局で相談することができます。ただし、同じ成分の医薬品であっても病名によって変更できないこともあるので、気軽に相談してみましょう。

 医療機関を受診されるときは、お薬手帳も忘れずに持参してくださいね。

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急性期内科病棟 本館3階・4階・5階病棟の紹介

(この記事は2010年7・8月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

本館4階病棟 科長 丸山 晴美

本館3階・4階・5階は急性期内科病棟です。循環器、消化器、呼吸器、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病や、腎不全で透析治療を開始される予定の内科全般の病気を抱えられた患者さまが入院されています。本館3階には、病棟で透析ができるシステム装置があり、緊急の透析治療にも対応できるようになっています。

急性期病棟では、このような看護をしています

急性期の病棟に入院して来られる患者さまは、病状だけでなく、急な入院によって様々な不安を抱えておられます。私たちは、患者さまの不安に配慮して病状の観察や異常の早期発見に努め、少しでも安心して入院生活を送っていただけるように患者さまの思いに耳を傾けるよう心がけております。
また、近年、糖尿病のような生活習慣病で入院される患者さまも多く、食事療法、インスリン注射の導入や薬物療法、運動療法などを新たに始められる方には、患者さまに必要な治療の具体的な説明を行い、退院後も入院中と同様に治療が続けられるよう、生活の中にとりこむ方法を患者さまと共に考えて参ります。
急性期が過ぎた後の患者さまには、安心して退院を迎えていただけるように、日常生活行動の援助を中心に、他職種の医療チームとの連携を密にはかり、看護に努めております。

私達看護師は
  1. 患者さまとご家族の立場に立ち患者さまの「思い」を知り、受け止め、患者さまの意思決定を支える。

  2. すべての患者さまの安全で安楽な、ひとりひとりにあった自立支援を支える。を目標としています。

を目標としています。

看護部そのために、患者さま・家族さまを中心とした医療チーム(医師、訪問看護ステーション、福祉科、リハビリテーション科、薬剤科、栄養科など)との連携を密にはかり、質の高い看護サービスを患者さまに提供し、これからも、患者さま・家族さまに安心して退院の日を迎えていただけるように努力していきたいと思っております。

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心不全について

(この記事は2010年7・8月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

内科 副部長 中森 診

心不全とは、さまざまな原因により心臓の血液を送り出す能力が低下した状態です。心不全になると十分に血液を送り出せなくなるので、体に必要な酸素が不足して息切れがしたり、手足の血流が悪くなるといった症状が出ます。

心不全は大きく2つに分類されます。心臓には4つの「部屋」があり、その4つのうち、左側の部屋(左心房と左心室)の機能がわるくなったものを「左心不全」、右側の部屋(右心房と右心室)の機能がわるくなったものを「右心不全」といい、それぞれで現れる症状が違います。

左心不全は血液を肺から受け取って全身に送り出す力が弱くなるので、肺から来る血液が心臓に入りにくくなり、肺に水がたまりやすくなります。肺に水がたまると酸素を十分に取り込むことができなくなり、安静にしていても息苦しさが生じたりします。

右心不全では血液を全身から受け取って肺に送り出す力が弱くなるので、心臓に戻ってくるすぐ手前の肝臓が腫れたり、手足の静脈から戻ってくる血液が心臓に入りにくくなったりして全身の浮腫が起こります。
心臓また、急に心不全の症状が出てきたものは「急性心不全」、慢性的に心不全の症状がある場合は「慢性心不全」、慢性心不全から急に悪くなったものは「慢性心不全の急性増悪(ぞうあく)」といいます。

原因は、洞不全症候群や心房細動などの不整脈,高血圧症や心臓弁膜症による心臓への過負荷,心筋梗塞や心筋炎や心筋症などの心筋障害,貧血や肺気腫による低酸素状態,甲状腺機能低下症などの代謝異常などさまざまで、無症状の人から安静にしていても呼吸困難などの症状がある人まで、その程度もさまざまです。

診断は、まず胸部レントゲン検査,心電図検査,心臓超音波検査,血液検査などを組み合わせて行い、さらに詳しく調べる必要があれば、心臓CT検査や心臓カテーテル検査などを行います。

治療法は原因により違いますが、心不全の多くは徐々に進行してしまうため、①より長く生きられるように、②症状を緩和して日常生活をより快適に過ごせるように、この二つを目標に重症度に応じて治療します。

まず、減塩,減量,禁煙,アルコール制限など生活スタイルを改善し、それでも症状が改善しない場合には薬物療法が必要となります。心不全の治療に使われる主な薬剤は利尿薬,ベータ遮断薬,アンギオテンシン変換酵素阻害薬やアンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬,強心薬などで、原因や症状に応じて使い分けます。

心臓の弁に障害があって心不全になっている人は弁の修復や人工弁に取り換える手術が必要なこともあります。冠動脈に狭いところがあって心不全になっている人は冠動脈ステント留置術や冠動脈バイパス術を行います。不整脈(徐脈)が原因で心不全になっている人はペースメーカー移植術を行います。より重症の患者さんの場合には心臓再同期療法,心臓縮小手術,心臓移植などの方法もあります。

最近息切れが強くなってきたと感じられる方は、心不全が原因の可能性もありますので、主治医の先生に相談されるか、内科外来を受診して頂いて、症状の軽い早い時期から治療を始めることが大切です。

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