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ボランティア活動をふり返って

(この記事は2010年5・6月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

ボランティア 宮本清正



こちらで病院ボランティアをさせて頂いて2年目となり、昨年末、突然倒れた母親の対処にボランティア経験がすごく役にたった。

古い田舎の旧家の長男に生まれ、家業以外に神事を初めとする伝統行事やしきたりをこなして来た。

10年以上もやっている内に形から入って心にいたるというか「一族の者がサラリーマンとして、パソコンや出張、人脈づくりのための酒やゴルフという現実生活に忙しい中で、1人はこう云う者がいるのも全体のバランスがとれて良いだろう。何らかの形で人の役に立つ事は良い事だ。ノールール、反則ありのプロレスより礼に始まり礼に終わる柔道のような人生は、紳士的で理想だ。生きていたら順境も逆境もあり、なかなか難しいけど」と言う考えも少しづつ私の中に芽生えていた。それだけに、ボランティアをさせてもらい一人で病院周りの草むしりをしていても、困っている人を助けている病院の草むしりをしているんだと言う自己満足があった。

また、一般企業しか体験していなかった私にとって、人間の持つマンパワーである社交性、知力、体力を人の健康のリカバリーのために使っておられる病院で働く人の姿も新鮮だった。

個人的にも「主体的に動く大切さ」を知り、長い田舎暮らしの中で目立たず、騒がず静かにしておく事が、世間体にうるさい田舎暮らしにとって安全だと言う考えに自然と固まりつつあったので、私にとって新たな発見となり、今後、親とバトンタッチして家業をしたり、地域の役員活動をして行く上で、大切な事を気付かせてもらえたと思っている。

時間的ゆとりがあれば、今年は帰り道に古典雅楽を習いたいと思っている。


| Copyright 2010,04,28, Wednesday 04:19pm administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

西陣病院でボランティア活動をはじめて

(この記事は2009年7・8月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


宮本清正


転機は10月だった!

もともとサラリーマン人生を歩むつもりが、父の死で本格的に田舎で何百年と続く旧家と実家の商売を引き継ぐ事になった。まぁ誰かの代でやらなければならないとは思っていたので、今の時代では通用しない風習をスクラップし現代に必要な習慣をビルトして、交通整理が終わった頃時間が空いてきた。そこで友達からボランティアを薦められた。もともと思っていたのは、ボランティアをする事は人生をしっかり片付けた定年後に欲も得もなくやる姿が健全だと思っていて、未だ早いと思ったがとりあえず、ひと・まち交流館に行って西陣病院を知った。西陣病院が京都の西北という立地は魅力的だった。

私は学生時代もサラリーマン時代も京都市内で過ごし、そこには北野おどりがあり、金閣寺があり四季折々の文化と伝統行事があることを当たり前に思っていた。田舎に帰ってTVニュースで京都の伝統行事の中継を見るにつけ、そのあり難さがわかった。

ボランティア活動中の1コマ

おっかなびっくりではじめたボランティアだが案外すんなり入れたのは、地域に於いて商売を通して老人の方と接し話し相手をしている事などで、ある程度失礼のない話し方をする事には慣れていた。ほかにもPTA、体育振興会をはじめとする地域活動にも参加していたので、病院とか公共性のあるものについてはイメージダウンにならないよう言動には注意するという押さえどころ、及びケジメは分っていた事も良かったと思う。

今では屋上で草むしりをしている時、京都の山々を見ながら患者さんと話していたら、本当に西陣病院で良かったと思う。西陣病院の理念が分るような気がする。西陣病院は癒される雰囲気があり、勿論人命を預る仕事ゆえ緊張感の上に成り立っているが、本当に地域に根ざした病院であると思う。

私自身にも変化があったのは、私は前述したように一族のものがサラリーマンとして、全国を飛び回る間に田舎の旧家のメンテナンス役をしっかりこなして、家族を支えている自負があった。しかし、車椅子の移動とか患者さんの面倒を看たり、草むしりをする事で解ったのはそれは全て自分の事であり、常に裏方として支えてくれている家族の存在と健康でいてくれることが当たり前と思い、思いやりがなかった事を反省した。最近は思わず帰り道にお土産にドーナツ等を買って帰る事が増えた、今日この頃である。


| Copyright 2009,07,01, Wednesday 09:25am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

”感謝の気持ち”夫を介護して思う

(この記事は2005年11・12月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


 この文は、訪問看護ステーション「西陣」がかかわった利用者様のご家族様がお書きになったものです。最期の時を迎えたお気持ちをお伺いし、「後悔がなかった」と言い切れる介護をされた事に感銘を受けました。
 この事は残された家族が前を向いて生きていくのにとても大事な事だと思います。これからも、利用者様や介護者様のお気持ちを汲み取れるような訪問看護活動を行っていきたいと思います。



 最近のことですが、夫は90歳で亡くなりました。年だけ聞けば天寿を全うしておめでたいと言われますが、本人が病院は絶対に嫌だともうしまして、最後まで家庭介護の方法を採りました。

 当たり前の事ながら初めてのことで、何もかも周りの人たちに助けられ、手探りのような人生の終焉を迎えることが出来ました。

 そして振り返ってみて、長かったなぁと思うと共に、ああすればよかった良かったと言う後悔の念が何も無かったことを感謝しています。

 主治医の先生には往診をお願いし、訪問看護師さんには入浴や身体を拭いたり、便を出してもらったり、歩けなくならないようにリハビリをしてもらったりと、しんどい事は大方頼むことが出来たので大変助かりました。

 また、ヘルパーさんにもお世話になりました。病人の世話や買い物、掃除など、この年になって介護が出来たのもこれらの皆様のお陰と思っております。そして、段々弱っていく中。皆様が医学的に食事の指導をしてくださいました。が、本人は自分の意思を通す人でしたので、トロっとした食べ物は一切食べず、飲み込む力がある間はご飯を食べ、飲み物はりんごジュースと水だけと自分で決めていました。そして分量が段々減ってくるに従って、眠る時間が長くなり、痛みを訴える事もなくなりました。食べられなくなると急に弱るのが普通ですが、夫の場合は自然に少なくなって行ったので、楽そうにして居るのがよく分かりました。先生も看護師さんもそれに合わせて頂き、私も楽をさせてもらいました。

 それから、介護用品は皆レンタルを教えて頂いたので、それも大変助かりました。

 以上が介護記録です。ありがとうございました。

| Copyright 2005,11,01, Tuesday 10:10am administrator | comments (x) | trackback (x) |

 

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