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多数の患者様の強いご要望もあり、4月よりあらたに下記の時間帯で肛門外来を開始します。
お尻の問題でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
(この記事は2008年5・6月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)
肛門科(外科部長) 宮垣拓也
各種肛門疾患(痔核・痔ろう・裂肛等)に対して、薬物療法(飲み薬・塗り薬・座薬等)、注射療法(ホームページ「いぼ痔は切らずに治したい」参照)、手術療法を患者さんの病態に合わせて併用あるいは使い分けて治療にあたっています。出来るだけ痛みがないように、できれば入院せずにしても短期間で済むように工夫しております。これらの病気は非常にデリケートな問題をはらんでおりますので、恥ずかしさに配慮することや体への負担が少なくなるようにいつも考えています。
肛門科外来の診療開始に伴い、最新式の肛門診察用テレビモニターシステムを導入しました。患者さんにもその場で自分のお尻の状態をしっかり見てもらい、今後の治療方針を話し合いながらじっくり考えて行きたいと思います。
希望される方には患部の写真を提供します。
お尻の問題でお悩みの方は、一人で悩まず、お気軽にいつでもご相談ください。詳しくは下記の西陣病院だよりのリンクページをご覧ください。
診 療 時 間 の ご 案 内
診 療 月曜日及び金曜日
受付時間 12時30分から15時30分
診察時間 13時より開始
担当医師 外科 宮垣 拓也
場 所 外科診察室(5番)
初診の際は、受付で「外科」もしくは「肛門科」とお申し付けください。尚、従来どおり午前診療、夜間診療でも肛門科の診察は行います。ご不明な点は受付までお尋ねください。
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09:00am
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(この記事は2007年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)
外科部長 宮垣拓也
本誌3・4月号で中瀬先生より肛門疾患全般についての説明がありましたので、今回は当院で本年4月から治療を始めた「いぼ痔の注射療法」についてのお話をしたいと思います。
多くの方が悩んでおられる痔。前回お話があったように大きく分けると、肛門付近にいぼができる「いぼ痔(内・外痔核)」、肛門の皮膚が切れる「切れ痔」、肛門の周囲から膿が出る「痔ろう」があります。そのなかで最も多いのがいぼ痔。いぼ痔は、便秘などでいきんだ時に肛門に強い負担がかかり、肛門を閉める括約筋の内側にあって開閉を助ける粘膜下組織の「クッション」部分が腫れて生じます。直腸側にできるのが内痔核、肛門側だと外痔核と呼ばれます。
新しい薬物注射療法は、内痔核が対象となります。これには、クッションが緩んで排便時に内痔核が肛門の外に出たり、出たままになったりするなど、従来は手術が行われてきたものも含まれます。使用する薬は「内痔核硬化療法剤」(商品名ジオン)で、平成17年に発売されました。
治療は、括約筋を麻酔で緩めた後、痔核1個につき4か所に注射し、薬剤が全体に行き渡るようにします。注射に要する時間は10分から20分程度。主成分である硫酸アルミニウムカリウムが、炎症を起こしたクッション部分を繊維化させ硬くさせます。すると、緩んでいたクッションが縮み元の位置に戻るという仕組みです。痔核の中を流れる血液量も減少し、出血が止まります。注射後1週間から1ケ月ほどで、痔核が肛門から出なくなります。
この注射療法は、痔核を切り取る手術に比べ、治療後の痛みや出血が少なく、平均入院期間も大幅に短縮されました。当院では1泊2日の入院が標準で、日帰りも可能です。治療費も手術の3分の1程度と経済的負担も大きく軽減されます。ただ、痔核を除去するわけではありませんので、再発率は手術に比べ高くなりますが、再発しても再度注射できる利点があります。
注射療法が向かないのは、内痔核の他大きな外痔核もあるもの、痔ろう・切れ痔・肛門ポリープを伴うなどの症状がある人です。安全性の点で、子供や妊婦、授乳中の女性、透析患者さんにも勧められません。
注射療法には、医師の技術も要求されます。薬が適切な場所に届かないと、直腸の筋層が壊死し、炎症などが起きる恐れがあるからです。そのため、専門医でつくる「内痔核治療研究会」の講習を受けた医師だけが、この薬を使用できることになっています。勿論、治療には保険が適用されます。
いぼ痔の治療を受けるのは非常に恥ずかしいこととお察しします。
そのお気持ちはよくわかります。また、いぼ痔の治療はどうしても「切って治す」痛い、痛い手術のイメージがありますので二の足を踏まれるのだと思います。そのため、長年そのままにされ苦しまれておられる方が非常に多く、なかには十数年も痔を抱えて生活の不便さを感じながらも我慢されている方もおられます。いぼ痔も普通の病気と同じで早めに治療を受けることが大切です。長年我慢されてから治療を受けた方の多くは「もっと早く治療していればよかった」と感想を述べられます。また、患者さんの中には、一大決心をし、手術を覚悟していたのに、写真に示す通り注射療法で改善してしまったと、拍子抜けされる方も多くおられます。医学の進歩は目覚しく、
このように治療方法が進展し、従来なら手術が必要ないぼ痔でも切らずに治せる機会も増えてきました。
われわれは患者さんの立場で接し、検査や診療、治療を行っています。恥ずかしさに配慮することや体への負担が少なくなるようにいつも考えています。
いぼ痔は1人で悩まず、お気軽にいつでもご相談下さい。

読売新聞 (平成18年2月12日) 抜粋
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10:10am
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(この記事は2007年3・4月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)
西陣病院 外科 中瀬有遠
日本人の4人に3人は「痔」の経験があるといわれ、また「痔」は虫歯の次に多いといわれるポピュラーな病気であり、当院にもたくさんの方が受診されます。「痔」 には①内痔核、②外痔核、③裂肛、④痔ろう・肛門周囲膿瘍があります。それぞれ症状や原因が異なるので治療方法も違います。
①内痔核:「痔」の中で一番多いのが内痔核です(約80%)。
排便時の出血、排便後の違和感などの症状があります。一般的にまず肛門から入れる薬の治療を行います。薬で痔の症状がなくなれば手術の必要はありません。痔が飛び出して、出血がひどい、痛みが激しいなど日常生活に支障をきたすなら手術をおすすめします。当院では外来治療でできるゴム輪結紮術、あるいは入院していただき内痔核切除術を行っております。入院治療の場合、麻酔は肛門周囲が麻酔される仙骨麻酔で、手術は30分程度ですみますし、入院期間は1週間以内です。
②外痔核:肛門の外側にできる血栓 (血の塊)が原因で激しい痛みが起こります。外来で局所麻酔をして血栓を取り除くと痛みがほとんどなくなります。
③裂肛:いわゆる「切れ痔」で排便時に肛門が裂けて血がでます。繰り返しおこるようだと裂け目が治らない潰瘍状になったり、肛門が狭くなったりします。
④痔ろう・肛門周囲膿瘍:直腸と肛門の境目 (歯状線) にある、粘液を出すための小さなくぼみに大腸菌などが入り込み、肛門の周囲の′皮膚から膿がでるものを痔ろう、膿が皮下に溜まったものを肛門周囲膿瘍といいます。膿が溜まることで高熱がでることがあります。これらは薬では治らないので膿の通り道や溜まった部分を切開する必要があります。
①、②、③の痔の予防には規則正しい排便習慣を身につけることが大切です。便秘は特に肛門に負担がかかります。ストレッチ体操や腹筋運動、朝食を食べることなどは快便につながるのでおすすめです。ちなみに私は毎朝冷たい牛乳とヨーグルトで快便です。
おしりは座ったり、排便したりと日常生活の中で大切な役割をしていて、少しの異常でも不快感が生じるデリケートな部分です。また、どんな病気でもそうですが、自己判断で治すよりも専門科 (西陣病院では外科)を受診して正しい治療法を行うことが大切です。とくに50歳を過ぎると直腸癌などのほかの病気が隠れていることもあるので気をつけてください。「おしり」に少しでも異常を感じたら外科を受診してください。
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