診療科・部門

整形外科

整形外科について

整形外科 部長 写真

■整形外科 部長 牧之段 淳

当院の整形外科は、牧之段淳(部長:末梢神経、股関節)、北中重行(副部長:脊椎)および祐成毅(医長:肩関節)の常勤3名で診療に当たっております。3名とも日本整形外科学会認定専門医ですので、良質な整形外科医療を提供させていただけるものと存じます。加えて非常勤医師として、水曜日に長谷斉先生(脊椎)と白井寿治先生(骨軟部腫瘍)、金曜日に高取良太先生(脊椎)に専門外来を担当していただいており、京都府立医科大学整形外科学教室の関連病院として地域の整形外科医療に貢献していく所存です

平成28年度の手術実績は419件で前年度より31件増加しました。内訳は骨折114件、脊椎108件(頚椎除圧術14件、胸腰椎除圧術47件、脊椎固定術37件など)、末梢神経62件(鏡視下手根管開放術57件)、人工関節21件(膝関節11件、股関節10件)などでした。脊椎は初めて年間100件の大台に到達しました。まずは保存的治療が基本ですが、漫然と保存的治療を続けず、積極的に手術的治療をお勧めしています。手術成績は全国的な指標と対比させて成績向上に努めております。平成28年度のSSI(手術部位感染)は2件(0.5%)でした。人工関節の合併症については人工関節の感染は0件、人工股関節全置換術の脱臼0件、術中骨折0件でした。

診療時間・担当医

診療担当医表 2018(平成30)年 6月

2018(平成30)年 5月分はこちら 休診・代診のお知らせ

  • 赤字は女性医師です
  • 「予約制」は完全予約制ではありません。受診を希望される方は受付までお申し出下さい。
整形外科(リウマチ科)
受付時間
午前 8:30~11:00 1診 牧之段 脊椎外来
北中
長谷
(完全予約制)
脊椎外来
北中
肩関節外来
祐成
2日 牧之段
9日 担当医
16日 祐成
23日 祐成
30日 祐成
2診 肩関節外来
12日 祐成
26日 祐成
(予約制)
牧之段 脊椎外来
髙取
(完全予約制)
23日 担当医
3診 白井 ※ 9日(1診)は予約制のリウマチ外来、23日(2診)は予約制の脊椎外来となります
午後 13:00~15:30 末梢神経
股関節
専門外来

牧之段
(完全予約制)
夜間 16:30~19:00 5日 北中
12日 祐成
19日 北中
26日 祐成
牧之段
  • 整形外科で診察させていただく患者さんは、設置薬等の都合上、中学生以上の方とさせていただいておりますのでご注意ください。

病院広報誌より

西陣病院の広報誌、「西陣病院だより」に掲載しました整形外科医師の記事を紹介いたしております。

診療・検査内容

外来診療体制について

午前診は月曜日から土曜日まで、夜診は水曜日にひらいております。火・木・金曜日に脊椎外来、木曜日に末梢神経・股関節外来、土曜日(第2)にリウマチ外来をひらいております。いずれも予約制ですので受付で御相談下さい。再診の方は直接来院していただかなくても、電話で順番を取ることができますのでどうぞ御利用下さい。

整形外科外来の電話受付について

整形外科外来の当日の午前診療を電話で受付させていただくシステムです。

(注:電話受付に関して詳しくはこちらをご覧下さい [整形外科外来電話受付の案内を見る] )

入院について

総室は以前6床であったところが4床に減り、広くなったため整形外科で必須の車椅子や歩行器を出し入れするスペースがあり、使い勝手が向上しています。車椅子で入ることができるトイレが2つ確保されています。

入院されたほとんどの方に、リハビリテーションを受けていただくことになります。特に手術を受けられる方は、術後のリハビリテーションが大変重要になってきます。

当院のリハビリテーション科には理学療法士6名と作業療法士1名がおり、楽しくリハビリテーションが出来ると評判です。また、病棟においても歩行訓練、起立訓練を積極的に行っており、スタッフステーション前での起立訓練や看護師と一緒に歩行訓練をする姿が整形外科病棟ならではの光景となっています。

定期的にリハビリテーション科、看護師、介護支援専門員および医師とでリハビリテーションカンファレンスを行っています。介護支援専門員も加わってカンファレンスを行っている点が、当院の特徴と言えると思います。退院後の生活まで含めて考えるには、介護支援専門員の関わりが必要です。例えば入院をきっかけに介護保険を申請したり、介護保険を利用して自宅改修を行ったりベッドを借りたりなど、負担を軽くして自宅を整えておくなどの調整を行うためには介護支援専門員の関わりが必要です。さらに、必要に応じて理学療法士と介護支援専門員が患者さんの御自宅に伺い、自宅改修の提案をさせていただいております。お一人住まいの患者さんも少なくなく、自宅で生活することが困難と思われる場合は施設入所を検討しなければならないこともあり、介護支援専門員の関わりが重要となってきます。

末梢神経疾患について

末梢神経が圧迫を受けると、その神経が支配している領域にしびれ感や痛みが生じます。しびれをそのまま放っておくと感覚が鈍くなったり、ひどい場合は筋肉がげっそり痩せてしまい、動作ができなくなったりします。

このため、しびれ感がしばらく続けば早めに診察を受けることが大切です。例えば、手の指にしびれ感があった場合、首からだろうと思って(言われて)そのまま放置したり、頚椎牽引を漫然と続けていると手の筋肉がげっそり痩せてしまい、物をつまんだりする動作が困難となってしまうことがあります。

当院には電気生理学的検査機器が揃っており、末梢神経を電気で刺激して反応を調べ、末梢神経が原因か否かを調べることができます(神経伝導検査)。また、しびれ感といっても感覚が鈍くなっている場合はより重症であり、放置してはいけません。淡い電流を感知できるかを調べることにより、知覚が鈍いか否かを調べることができます(電流知覚閾値検査)。この2つの検査により末梢神経に異常があるかないかを判定し、さらに重症度を診断し、的確な治療方針を決定することが可能です。軽症と判定すれば内服や装具などにより保存的加療を行い、さらに1カ月後再度同様の検査を行い、順調に改善しているかをチェックします。2度目の検査結果で悪化が認められた場合、手術も視野に入れて考えなければいけません。

この様に検査をちゃんと行っていれば、「気が付いたら指が動かなくなってしまった」というようなことにはならずに済みます。「電流を流して検査をします」と言うと、それだけで怖がられる方がおられますが、実際には痛みは軽度ですので必要があれば是非検査を受けられることをお勧めします。

次に実際の症例を呈示し、診断および治療の流れをお示ししましょう。

症例1

60歳代男性、3年前より右親指から薬指にしびれ感が出現しました。つまみ動作が困難となり日常生活に不便を感じるようになったため受診されました。診察すると親指のつけねの筋肉が痩せていました。人指し指で電流知覚閾値検査を行うと、通常の電流は感知できず知覚鈍麻があることが分かりました。手根管症候群と診断し、日帰り手術で内視鏡を用いた神経の開放術(鏡視下手根管開放術)を行い、現在しびれ感は消失しておりつまみ動作も容易になっておられます。

手根管症候群の症状の特徴ですがしびれ感は母指から環指までであって、小指はしびれないということです。あなたの場合小指にもしびれがありますか?

内視鏡を用いて手根管を開放しているところ
内視鏡を用いて手根管を開放しているところ

症例2

40歳代後半女性、右小指がしびれさらに握力が低下し物が握れなくなってしまったため来院されました。診察しますとすでに手の小指側の筋肉はげっそり落ち筋萎縮が著明でした。神経伝導検査で感覚神経の波は誘発されず、運動神経の波は低くなっていました。電流知覚閾値検査では通常の電流では感知されず、知覚鈍麻があることが分かりました。肘部管症候群と診断し重症であるため入院していただき神経の開放術を行いました。現在、術後1年でしびれ感は軽減しましたが筋萎縮は残ったままです。一旦筋肉が落ちてしまうと回復は困難であり、やはり早期に診断を受け適切な治療を受けることが大切です。

なお、手根管の手術は日帰り手術ですが、肘の手術は全身麻酔下に行っており約1週間の入院が必要です。

関節痛でお悩みの方

人間には、上は頸椎から下は足の指先に到るまで数多くの関節があります。正常な関節では、骨の表面に関節軟骨があり(3~4mmの厚さ)衝撃を受ける時のクッションの役目をしています。また関節包と呼ばれる膜で袋状になっており、この中には関節の動きをよくするための関節液(潤滑油のようなもの)がわずかに入っています。

関節はドアの蝶番のようなものですが、使用頻度が多かったり(重労働をする人、スポーツ選手など)、大きな負担がかかったり(体重が重い人など)、老化すると軟骨がすり減り、関節に水がたまったり激しい痛みが出現します。この状態が変形性関節症といわれるものです。当院の外来ではこのような疾患を主に治療していますが、関節の外傷(骨折・脱臼・靭帯損傷・半月板損傷等)も、もちろん診察・治療しています。

変形性関節症の治療
  • 運動療法(筋肉の強化)
  • 温熱療法(マイクロ、ホットパック)
  • 投薬(内服、外用薬)
  • サポーター、足底板等
  • 関節内注射

以前は痛み止めの注射が一般的でしたが、副作用が多いです(骨が弱くなる等)。そのため、当科では主に軟骨を保護する注射(ヒアロン酸Na)を行っています。この注射は副作用がなく安心して受けられるものです。以上が保存療法の主なものであり、大部分の人はこれらの治療によって症状は軽快します。しかしこれらの保存療法で症状がとれない場合(日常生活に支障をきたす等)、手術的治療が必要となります。

関節鏡検査および鏡視下手術

胃や腸の内視鏡はみなさんもよくご存じかと思いますが、関節にも関節鏡とよばれる内視鏡があります。関節鏡によって関節内の詳細な検査が可能となり、又、小さな器具を使用することにより関節を大きく切開しなくても軟骨の疾患の治療ができます。
(また、関節鏡は膝の靱帯や半月板(軟骨)の手術には必要不可欠なものです)

骨切り術

O脚、X脚の矯正のようなもの。(50~60代前半までの人が対象)

人工関節

すり減った軟骨の部分を人工関節に置き換える。(60代後半以上の人が対象)

関節の手術はこわいと思われがちですが、適応を正しく決めれば、 術前痛くて歩けなかった人が術後には遠くへ旅行できるようにもなります。
頑固な関節痛で困っておられる方は一度外来での受診をおすすめします。

骨粗鬆症について

骨粗鬆症の予防と治療 あなたの骨は大丈夫でしょうか!?

当院では骨塩定量測定装置を導入しました。 服を着たまま手軽に短時間で検査を受けて頂けます。

骨粗鬆症とは

年齢とともに身体の外見はいろいろに変化していき、人によってもその差はかなり見られます。例えば息が切れたり、物覚えが悪くなったりと、多少なりともすべての人に老化は見られます。これら老化現象の中で、すべての人に見られるのが骨の量の減少です。人は生きている限り骨を失っていきます。この骨の老化が骨粗鬆症です。

骨の老化、つまり骨粗鬆症とは一体どのようなものなのでしょうか。骨粗鬆症とは骨量が減少し骨の内部構造が変化し、骨の本来の役目である体を支え、重力に耐え、運動の支点となるという働きが低下するというものです。この骨量の減少に影響を与える因子としては年齢、性別、閉経、人種、遺伝、長期臥床、カルシウムの摂取不足、運動不足、喫煙、アルコールなど様々なものがあります。骨量の減少は性別で言えば女性に、人種で言えば東洋人に多くみられ、女性は閉経後にはエストロゲンという女性ホルモンが激変し、骨量が急激に減少します。
ここで問題となるのが、これは単なる老化現象であるのか病気であるのかということです。しかしながら、骨粗鬆症は腰背部痛、背骨の変形、骨折こと大腿骨頚部骨折を引き起こし、寝たきりになることもあり、単なる無害な老化現象ではなく生命をも脅かすことのある病気であると言えるでしょう。

この病気を防止するにはどうしたら良いかということですが、日常生活では適度な運動を心がけ、食生活ではカルシウム(乳製品・魚介類など)と、カルシウムの腸管からの吸収を良くするビタミンD(しいたけ・魚・レバーなど)の摂取が大事と思われます。また自分の骨量を測定し、骨量の減少の程度を把握することも重要なことでしょう。その結果、骨量が減少していれば何らかの治療が必要となります。測定方法はいろいろありますが、当院ではDXA法(二重エネルギーX線測定法)により骨量の測定を行っています。難しい名前ですが検査は簡単で、腰部や股関節部に弱いX線を当てるだけの簡単なものです。特に中年以降の女性の方は骨粗鬆症の発症頻度が高いので、一度検査を受けられることをお勧めします。

ご相談、お問い合わせ等ございましたら外来受付まで。

担当医師の紹介です

担当医師氏名 卒業年度 専門分野/ 専門医・認定医 診療についてのモットー
牧之段 淳
部長
H3 専門:末梢神経・股関節
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
日本リハビリテーション医学会認定臨床医
医学博士
分かりやすい説明
的確な診断と治療
北中 重行
副部長
H15 専門:脊椎脊髄外科
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会指導医
患者さんに寄り添い、最適な治療を行うこと
祐成 毅
医長
H20 専門:肩関節・スポーツ
日本整形外科学会専門医
公益財団法人日本体育協会公認スポーツドクター
医学博士
一期一会
白井 寿治
非常勤医師
H8 専門:骨軟部腫瘍
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
長谷 斉
非常勤医師
S50 専門:脊椎脊髄外科
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会指導医
日本リハビリテーション医学会専門医
日本脊椎脊髄神経手術手技学会理事
医学博士
池田 巧
非常勤医師
H5 専門:脊椎脊髄外科、リハビリテーション
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医・運動器リハビリテーション医・リウマチ医
日本脊椎脊髄病学会指導医
日本リハビリテーション医学会専門医・認定臨床医
日本リウマチ学会リウマチ専門医
中部整形外科災害外科評議員
医学博士
髙取 良太
非常勤医師
H13 専門:脊椎脊髄外科、関節リウマチ
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医・運動器リハビリテーション医
日本脊椎脊髄病学会指導医
日本リハビリテーション医学会認定臨床医
日本リウマチ学会リウマチ専門医・指導医・評議員
医学博士