診療科・部門

薬剤部の業務

現在、14名(内、非常勤1名)の薬剤師により、調剤、薬剤管理指導、医薬品情報管理、医薬品管理など、各種業務を分担して行っています。

医療人としての自覚を持ち、医薬品適正使用推進と医療安全に寄与するとともに、地域薬剤師や薬学教育に携わる薬剤師と連携し、病診薬薬学連携における地域薬剤師との勉強会を通じて、地域中核施設の薬剤師としての役割を果たしていきたいと考えています。

日々進歩していく医療の中で病院薬剤師に対する要望も大きく変化し、これまでよりもさらに安全で質の高い業務展開が求められています。具体的には、調剤された薬の安全性と有効性の確保、医薬品情報収集・提供の迅速化と充実、薬剤管理指導業務の拡大と質的向上、ハイリスク医薬品の管理など医薬品関連業務における安全管理の徹底などです。

これらは、どれひとつ不足しても適正で良質な医療を提供することはできません。このため、私たちは絶えず業務の見直しおよび改革を実行しています。

また、毎年、薬学系・医学系を問わず積極的に薬剤師自身の資質の向上を目的に学会参加や発表をしています。

薬剤部各業務について

1. 調剤業務(入院・外来調剤、院外関連業務)

院外処方箋発行率は年平均97%、外来患者の薬剤選択の幅を広げるため外来では代替調剤を導入しています。
基本的に調剤業務は入院患者中心に実施し、薬物療法の安全管理向上と医薬品の適正使用を図っています。
セイフティーマネジメントの観点からインシデントを中心に医薬品棚の表示や配置などを工夫しています。
また、オーダリングに対応する部門システムを段階的に導入予定であり、ハード・ソフト両面の充実による安全と効率の向上を進めています。

錠剤HP

内服処方HP

2. 注射薬供給業務

入院患者に対し個人別に注射剤をセットしています。その際、投与量、配合不可注射剤のチェックを行っています。
搬送時にはカートを使用しSPDより搬送しています。
危険度の高い注射剤は多面的チェックシステムが求められています。そのため薬剤個別に管理を行い、医療スタッフへの注意喚起とチェック体制を導入しています。

注射処方HP

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3. 無菌製剤調製業務

無菌製剤室において、感染予防対策および医療安全管理の観点から2002年11月より入院患者の高カロリー輸液を無菌的に調製しています。

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4. 抗がん剤混合調製業務

安全で効果的ながん化学療法を図る目的で、オンコロジー担当を配置し、プロトコールの管理から投与に至るまで、がん薬物療法認定薬剤師(日本病院薬剤師会)を中心に薬剤師が関わっています。薬剤科(現、薬剤部)移転後は、薬剤部内の無菌製剤室に安全キャビネットを設置し、外来および入院患者の抗がん剤の混合を実施しています。
2016年8月より、抗がん剤調製時の閉鎖式器具導入を開始しました。

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5. 薬剤管理指導業務

薬剤管理指導業務を通じて、入院患者に処方されている医薬品に関して情報提供を行い、患者に正しい認識で正確な服薬が行えるよう直接指導・説明するとともに、患者から得られた情報を収集・評価・蓄積したものを医師に提供することで、薬物治療を効果的、かつ安全に実施できるよう服薬支援や薬の適正使用を推進しています。

特に内科急性期および外科急性期病棟には専任薬剤師(各1名)を配置し、入院時初回面談、持参薬管理や病棟内での医薬品管理責任者として業務を行っています。

担当者からのお願い

入院時に患者の薬歴を確認するため、「お薬手帳」や「薬剤情報の用紙」を持参することをお勧めしています。

6. 医薬品情報管理室業務

医薬品情報の収集、整理、保管および提供により、適切な薬物治療の向上に寄与しています。また薬事委員会においては薬剤学的視点を持った情報収集、医薬品の有効性・安全性等について適切な評価を行い、有意義な審議が可能となるように貢献しています。

医薬品情報管理室では担当者が常駐し、病院内、病院外の医療関係者から医薬品に関する問い合わせに対応しています。

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7. 医薬品管理業務

診療全科の薬物療法に対応するために、多品目の医薬品の購入管理、適正な在庫数量を確保するための在庫管理、品質を確保した供給管理に努めています。災害時に備えて災害用備蓄薬品を保管しています。

2002年6月より導入されたSPDシステムにより、自動発注と使用状況に応じた手入力発注によりきめ細かい在庫管理に努めています。

8. 治験薬管理業務

平成13年7月より、治験審査委員会が発足しました。治験の質を高め、症例数を増加させるだけでなく、患者さまへ提供する医療の向上を図るため、また対外的にも信頼される業務を遂行するために、SMO(Site Management Organization)専門業者に委託しています。

薬剤部では治験薬の管理を行っており、また、治験審査委員会に参画し、薬剤学的資料や情報を入手・検討し、その観点から治験業務の適正な遂行に貢献しています。患者さまへの十分な説明と理解、協力があって治験は進められます。

9. 院内専門チームへの参画

薬剤師が糖尿病教室、透析教室、腎臓病教室へ参画し、集団指導および個人指導を行っています。また、透析療法、CKD、NST、ICT、緩和ケアチーム、褥瘡チームなど院内の専門チームへ参画しています。

これらの活動を通して、薬剤師の専門知識の向上を図るだけでなく、病院全体、さらに地域医療における質の向上に貢献しています。

専門性を生かした資格
がん薬物療法認定薬剤師(日本病院薬剤師会認定) 1名
糖尿病療養指導士(日本糖尿病療養指導士認定機構認定) 2名
NST専門(薬剤師)療法士(日本静脈経腸栄養学会認定) 1名

院内専門チーム

薬剤師育成

学会認定薬剤師や専門薬剤師の認定に対応する“薬剤師育成”を行っています。

下記の認定制度をサポートしています

  • 抗菌化学療法認定薬剤師(日本化学療法学会)*
  • 感染制御専門薬剤師(日本病院薬剤師会)
  • 外来がん治療認定薬剤師(日本臨床腫瘍薬学会)*
  • 糖尿病療養指導士(日本糖尿病学会認定教育施設)*
  • 腎臓病薬物療法認定薬剤師(日本腎臓病薬物療法学会)*
  • 腎臓病療養指導士(日本腎臓学会研修施設)
  • NST療養指導士(日本静脈経腸栄養学会)
  • 高血圧・循環器病予防療養指導士(日本高血圧学会・日本循環器病予防学会)
  • 緩和薬物療法認定薬剤師(日本緩和医療薬学会)

*研修中(2017年3月現在)

日本医療薬学会にて学会

写真:日本医療薬学会にて学会

写真:日本医療薬学会にて学会

写真:日本医療薬学会にて学会

写真:日本医療薬学会にて学会

10. その他の活動

地域中核病院として地域医療の質的向上を図ることが責務となっています。その一貫として、薬剤部では病院薬剤師・保険薬局薬剤師や薬学生を対象に、実務実習受け入れ期間の年3回に薬薬学の連携による症例報告検討会を開催しています。また薬学教育研修の一施設として早期体験学習を始め受け入れ体制を整備し、薬学生(実務実習11週間)を指導しています。学生実習では講義を含む実習カリキュラムを用意し、自ら学び考える姿勢を全員で支援しています。

一般社団法人 日本医療薬学会 認定薬剤師 2名
薬学教育協議会 薬学生実務実習 受入施設
認定実務実習指導薬剤師(日本薬剤師研修センター認定)
5名
公益財団法人 日本薬剤師研修センター研修受け入れ施設
研修センター実務研修指導薬剤師
1名
公益財団法人 日本薬剤師研修センター 認定薬剤師 1名
スポーツファーマシスト 1名
実務実習受け入れ大学

京都薬科大学、立命館大学、摂南大学、同志社女子大学

実務実習生による糖尿病教室実務実習生による糖尿病教室

中学生による職場体験中学生による職場体験